最近、日記帳を購入しました。
その名も「日事記(ひじき)」。連用日記で、1冊で10年分の記録をつけることができます。
10年日記をつけたいと思い立ったわたしがこの日事記を選んだのは、他とは一味違う魅力的なポイントがいくつかあったから。
今回はそんな日事記の特徴やわたしの使い方をご紹介します。
日事記の特徴
5年や10年などの記録がつけられる連用日記はいくつか存在しますが、他と比べて日事記ならではの特徴だなと感じたのが以下の3点。
- シンプルなページ構成
- 自由に使用可能
- 特別感のある装丁
これらが10年日記として日事記を選ぶ上での決め手となりました。
シンプルなページ構成

表紙を開くとまず登場するのは、日々の日記ページ。1月始まり、片側1ページで1日×10年分となっています。
他のページは……ありません! 日事記にあるのはこの、日記ページだけなのです。
多くの連用日記は、日記を記入するメインのページだけでなく、月間ページや年間カレンダー、目標記入欄やメモスペースなど、他の要素も入っていることがほとんど。
一方で日事記は、そういった他の機能は一切排除したシンプルなページ構成となっています。
その日記ページ自体も必要最低限。上部に日付、その下に10年分=10段の枠が設けられているだけで、余計な装飾は一切ありません。
もし連用日記にさまざまなことを記録したいならば、他ページもあった方が便利です。
しかし他の手帳も併用していたりして「日記帳には日記しか書かない」という場合は、日事記のシンプルさがベストではないでしょうか。
自由に使用可能

日事記に書かれているのは日付のみで、日記を書く際には自分で年を記入する必要があります。
それはつまり、いつからでも始められるということ。年の初めでない中途半端な時期に購入しても、買ってしばらく経ってしまっても、大丈夫なのです。
実際、わたしも購入して書き始めたのは10月頃。他の連用日記だと新年まで書き始められないですが、フリーで記入できる日事記はすぐに使い始めることができました(空欄はできてしまいますが)。
日付以外は自由ということで、年を書き込むスペースの使い方も自分次第。わたしは曜日も一緒に書くようにしています。
他に天気や気温、気分などをメモしておくなんてのも、その日の様子が思い出しやすくなって良さそうです。
また、1日分の記入スペースは小さめ。ひと言で埋まるため、継続するハードルも低いのがうれしいポイントです。
特別感のある装丁

日事記は、その佇まいも特別な存在感を放っています。
表紙には松阪もめんが使われていて、見た目も手触りも心地よいです。一冊の本のようなハードカバーの装丁は、本棚に並べても一際美しい。

また、紙は厚めの書籍用紙を使用しているそうです。鉛筆やボールペンはもちろん、万年筆でも裏抜けしにくいとのこと。
実際に細字の万年筆で毎日記入していますが、まったく裏抜けせず筆記もなめらかで快適です。
10年日記は文字通り10年という長い年月をともに過ごすもの。だからこそ、愛着をもてるかどうかも大切です。
この素敵な一冊が10年後に自分の詰まった本になるって、とってもわくわくしませんか? 日事記の装丁は、そんな10年日記にふさわしいものだと感じています。
わたしの使い方

先日購入したばかりの、わたしの日事記。
ここまで「10年を記録できる」と言ってきましたが……実は、2年目の欄から記入をスタートしています。
その理由は単純、わたしは現在31歳で、ちょうど30代が一冊になるように調整したかったから。
こんな使い方ができるのも、日事記がシンプルで自由が効くおかげです。
日事記を開くのは、夜寝る前のくつろぎタイム。ページを開いて万年筆を持ち、今日はどんな日だったかな? と思いを巡らせる時間は心が落ち着きます。
枠の左側には年と曜日を。右側の本文スペースは狭いですが、わたしは字が小さいので2行書いちゃってます。
連用日記がおもしろいのは2年目以降だと聞きます。この先の振り返りを楽しみに、毎日こつこつ続けていきたいと思います。
おわりに
今回は、特別な10年日記、日事記を紹介しました。シンプルさや続けやすさを求めている方には特におすすめな日記帳です。
10年間をともにする相棒として、お迎えしてみては。

